歴史の世界

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

エジプト第18王朝⑥ アクエンアテン 前編(アマルナ革命)

前回からの続き。 アメンホテプ4世(=アクエンアテン)はアメン神官団と決別した、古代エジプトでも特に有名な王の一人だ。 アメンホテプ4世の即位 アマルナ革命 目的:専制君主 宗教改革 アテン神信仰の特徴 他の信仰の「迫害」 アメンホテプ4世(=アクエ…

エジプト第18王朝⑤ ミタンニとの同盟/アメン神官団と王権

エジプト第18王朝④ からの続き。 ミタンニとの同盟 アメン神官団と王権 ミタンニとの同盟 トトメス3世(前1504年 - 前1450年) アメンヘテプ2世(前1453年 - 前1419年) トトメス4世(前1419年 - 前1386年) アメンヘテプ3世(前1386年 - 前1349年) 出典:…

ヒッタイト新王国① シュッピルリウマ1世まで

新王国時代の初期 シュッピルリウマ1世 ミタンニ攻略 対エジプト政策 シュッピルリウマの最期 新王国時代の初期 トゥドハリヤ1世(前1390年頃?)(以下の4代の王は、血縁関係や在位年代が不明) アルヌワンダ1世 トゥドハリヤ2世 ハットゥシリ2世 トゥドハリ…

ヒッタイト中王国

ヒッタイトの歴史は3分割され、それぞれ古王国・中王国・新王国となっている。中王国は混乱期のため、ほとんど言及されないが、Wikipedia(日本語版or英語版)に諸王のページがあるのでこれを使って中王国を書いてみる。 ちなみに、この歴史は中東またはオリ…

エジプト第18王朝④ ハトシェプスト(女王)とトトメス3世

前々回からの続き。 ハトシェプスト(女王) トトメス3世 ハトシェプスト(女王) トトメス2世は庶出の子であるトトメス3世を後継者と指名したが、トトメス2世の正妃であるハトシェプストが2世の死後に実権を握り女王となった(前1490年頃-1468年頃)。 …

【書評】田中 秀臣『脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている』

脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている (PHP新書)作者:田中 秀臣発売日: 2021/04/16メディア: Kindle版 GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一…

エジプト第18王朝③トトメス1世とトトメス2世/王家の谷

今回は三代目トトメス1世とトトメス2世について。 トトメス2世についてはおまけ程度。 トトメス1世とトトメス2世の即位 遠征 ヌビアを植民地化 王家の谷 トトメス1世とトトメス2世の即位 三代目トトメス1世(前1504-1492年)は、王族かそうでないか…

エジプト第18王朝② 2代目アメンホテプ1世/カルナック神殿/アメン神

2代目アメンホテプ1世の治世でエジプト統一事業は大方かたづいたようだ。 アメンホテプ1世は外征もしたが、彼の大部分のエネルギーは内政に注がれた。 外征 内政 宗教・葬祭関連 ピラミッド造営の断念 アメン神 カルナック神殿/アメン神殿 アメン神官団 王…

エジプト第18王朝①

今回から第18王朝のことを書く。 この記事は以下の記事の続き。 エジプト第2中間期③ 第17王朝/エジプト統一戦争 初代、イアフメス1世 エジプト外の支配について パレスチナ ヌビア 内政 ピラミッド建設 初代、イアフメス1世 第18王朝の初代 イアフメス1世(…