歴史の世界

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

管子(1)(『管子』について/牧民篇)

今回は以下の本をテキストとした。 管子 (中国の思想)徳間書店Amazon 『管子』について 牧民篇 「倉廩実つれば礼節を知り、衣食足りれば栄辱を知る」 四維 四順 理念を明確にせよ 『管子』について 『管子』は春秋時代の有名な大宰相・管仲が書いた書である…

「 中東_メソポタミア文明②」カテゴリーの主要な参考図書

「 中東_メソポタミア文明②」シリーズ終了。 「メソポタミア文明①」カテゴリーはシュメール人最後の王朝ウル第三王朝の滅亡まで書いた。このカテゴリーはその続きとなる。 メソポタミア文明の終わりの時期について。以下は『古代メソポタミア全史』(中公新…

アケメネス朝ペルシア帝国 その12 言語・文字/世界帝国

前回まででアケメネス朝の通史は終わったので、ここではこれまで書いていなかった事項を書いておく。 言語・文字 世界帝国 言語・文字 広大な地域を支配したペルシア帝国には、土着の言語と共通の言語があった。 共通の言語はアラム語だ。 オリエント世界を…

アケメネス朝ペルシア帝国 その11 ダレイオス3世とペルシア帝国滅亡

前回からの続き。 ダレイオス3世はアケメネス朝ペルシア帝国の最後の王で、アレクサンドロス大王によって滅ぼされる。 ダレイオス3世と前回のアルタクセルクセス3世の間に一人の王がいる。その名はアルタクセルクセス4世だが、ギリシア文献だと「アルセ…