歴史の世界

その他

「幕末の金(ゴールド)の海外大量流出事件」のその後について

前回、「幕末の金(ゴールド)の海外大量流出事件について」という記事を書いたが、今回は、その後の話を書く。 金(というか小判)の海外流出は数十年前までに想定されていたよりも少ない、というのが最近では有力になっている、ということは前回の記事で紹…

幕末の金(ゴールド)の海外大量流出事件について

幕末の通貨問題(ばくまつのつうかもんだい)とは、日米和親条約締結後に決められた日本貨幣と海外貨幣の交換比率に関する問題。日本と諸外国の金銀交換比率が異なったため、日本から大量の金が流出した。 出典:幕末の通貨問題 - Wikipedia この話を知った…

戦後直後の日本経済について⑤ 歴史を歪めるもの

前回からの続き。 歴史を歪めるもの 左翼史観の残滓 財政均衡派(財政緊縮派)の人たち 有沢広巳(有澤廣巳) 小説『官僚 たちの夏』 歴史を歪めるもの 戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点 PHP新書作者:高橋 洋一PHP研究所Amazon ここまで…

戦後直後の日本経済について④ ドッジ・ラインという失敗

前回からの続き。 復興金融金庫とインフレ 日本の景気回復傾向を潰したドッジ・ライン 朝鮮特需 復興金融金庫とインフレ 前回に貼り付けた引用を再掲。 終戦後の経済復興策として1946年12月に第1次吉田内閣が傾斜生産方式を閣議決定した。[中略]それを賄う…

戦後直後の日本経済について③ 石橋湛山の経済政策方針

前回からの続き。 傾斜生産方式と復興金融金庫と復金インフレの問題設定 石橋湛山の経済政策 吉田第一次内閣の直前の経済状況 石橋大蔵大臣の経済政策の方針 GHQの対応への疑問 経済回復の始まり 傾斜生産方式と復興金融金庫と復金インフレの問題設定 以下は…

戦後直後の日本経済について② 「傾斜生産方式」の神話

前回からの続き。 「傾斜生産方式」の神話 「日本弱体化計画」からの方針転換 ~逆コース~ 日本経済復興の始まり 「傾斜生産方式」の神話 戦時中、日本の国富と生産力の多くは戦争に注ぎ込まれた。そして国の窮乏化と悪性インフレが進んで終戦に至る。 そし…

戦後直後の日本経済について① アメリカ・GHQによる日本弱体化計画

通説 アメリカによる日本弱体化計画 戦全日本を振り返る ~戦前日本は資本主義国だった~ 通説 今までの「教科書」的な占領期の経済政策のイメージは次のようなものだろう。 戦争で廃墟になった日本経済は、GHQによる「経済民主化」――財閥解体、労働の民主化…