歴史の世界

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その7

前回からの続き。 ジョージ5世 労働党政権という画期 自由党の没落、保守党と労働党の二大政党制の始まり 1931年、挙国一致政権(第3次マクドナルド内閣) ジョージ5世の「君主の極意」 ジョージ5世 激動のイギリス政治の中で国王エドワード7世が亡くな…

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その6

前回からの続き。 人民予算 議会法 人民予算 20世紀に入っても庶民の政治参画への熱は治まらなかった。保守党・自由党の二大政党は様々な労働者向けの政策を打ち出したり政治キャンペーンを行なって彼らの支持を取り付けようとした。いっぽう、労働者たちは…

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その5

権力の下方への拡散(続き) 選挙法改正 二大政党制と政治家の変容 立憲君主制の確立 権力の下方への拡散(続き) 選挙法改正 選挙法改正の話をする前に、そもそもイギリス(イングランド)の歴史の中の選挙とはどのようなものかを確認する必要がある。 貴族…

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その4

前回からの続き。 議会内閣制の歴史 権力の下方への拡散 「ジェントリ」の台頭 市民(ブルジョワ)の台頭 議会内閣制の歴史 本書では 内閣の歴史について本書71ページによれば、 「枢密院」(1530年代~)から「内閣評議会」(1630年代~)が切り離され、アン女…

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その3

前回からの続き。 《清教徒革命→共和政→王政復古》の流れ 権利章典 《清教徒革命→共和政→王政復古》の流れ 17世紀半ばより始まった清教徒革命から共和政という大きな流れがあったが、結論を先に言えば、中心人物であるクロムウェルの死により、もとの王政の…

【読書ノート】君塚直隆『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 その2

前回からの続き。 立憲君主制の起源はイギリスに有り 賢人会議 大憲章(マグナカルタ) 二院制(貴族院と庶民院) 立憲君主制の起源はイギリスに有り 第2~4章までイギリス立憲君主制の歴史について書いてある。 第二章 イギリス立憲君主制の成立 第三章 …