「春秋戦国時代/東周」シリーズ終了。
今回は あまり参考にできなかった本も書いていく。
- 司馬遷/史記
- ひらせ たかお先生のご著書
- 中国史 上/昭和堂
- 落合淳思/古代中国の虚像と実像/講談社現代新書/2009
- 佐藤信弥/周/中公新書/2016
- 渡邉義浩/春秋戦国/洋泉社/2018
- wikipedia
司馬遷/史記
基本資料。ただし基本的には学者先生方の紹介を通して接した。
私は漢文がほとんど読めないが、なんとなく分かるところもあったので、 『史記 - Wikisource』 で原文を参考にしたこともある。
司馬遷は前2世紀の人物で秦が中華統一を果たしてから4世紀も経っていることを忘れないようにしなくてはならない。彼が語る歴史の真偽については疑ってばかりでは話にならないので、諸先生の本を参考にして匙加減を決めるしかない。
ひらせ たかお先生のご著書
(「ひらせ たかお」の姓名両方に表記されない文字が含まれるので、ひらがな表記にする。)
都市国家から中華へ(殷周 春秋戦国) (中国の歴史 全12巻)
- 作者:平勢 隆郎
- 発売日: 2005/04/16
- メディア: 単行本
春秋戦国時代の本を探すと かなりの確率で遭遇する名前。「春秋戦国時代といえば この先生!」みたいな人(だった?)。
ただし ひらせ先生が書く歴史は独特すぎてシロウトの私にはついていけなかったのであまり参考にできなかった。独自の年表を使用しているので使いづらかった。
中国史 上/昭和堂
上下2冊の中国史通史の一部なので、上で紹介した山川・中公・講談社のような詳細なものではない。 簡潔にまとめられている。
落合淳思/古代中国の虚像と実像/講談社現代新書/2009
- 作者:落合 淳思
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: 新書
古代中国史の虚像を正そうという本。面白い物語、よくできたエピソードの部類は ほとんど作り話だということを実感させてくれる本。
『史記』の真偽を分別するためにこの本は必要だった。
佐藤信弥/周/中公新書/2016
西周だけではなく、周王室の再興(東周)や春秋戦国時代の周王室の歴史が書いてある。
春秋戦国時代の周王室の歴史は些末と言えばそうなのだが、この歴史が中国の秩序の興亡に関わっていたことをこの本は教えてくれた。
渡邉義浩/春秋戦国/洋泉社/2018
- 作者:渡邉 義浩
- 発売日: 2018/09/04
- メディア: 新書
今まで紹介した本を読めばこの本は読む必要はなかった。この本の情報はwikipediaで事足りるような気がする。
wikipedia
春秋戦国時代関連のページ群はかなり充実している。正直言うとこれが一番役に立ったかもしれない。
ページ下部の参考文献から読むべき本を探せるというメリットと『史記』などの古典に忠実すぎる記述が少なくないというデメリットがある。
学者・学生はwikipediaを使うべきでないのかもしれないが、シロウトには必須だ。