「秦代/楚漢戦争」のカテゴリはこれで終わり。
以下はこのカテゴリーで利用した主な参考図書およびウェブサイト。
- 《鶴間和幸/中国03 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国/講談社/2004》《鶴間和幸/人間・始皇帝/岩波新書/2015》
- 岡田英弘/この厄介な国、中国/ワック/2001 (『妻も敵なり』(1997/クレスト社)を改訂したもの)
- 《佐竹靖彦/劉邦/中央公論新社/2005》《佐竹靖彦/項羽/中央公論新社/2010》
- 藤田勝久/項羽と劉邦の時代
- その他
《鶴間和幸/中国03 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国/講談社/2004》《鶴間和幸/人間・始皇帝/岩波新書/2015》
第03巻 ファーストエンペラーの遺産(秦漢帝国) (中国の歴史 全12巻)
- 作者:鶴間 和幸
- 発売日: 2004/11/10
- メディア: 単行本
- 作者:鶴間 和幸
- 発売日: 2015/09/19
- メディア: 新書
この2冊で基本的には十分だと思う。足りないところは研究家がウェブ上のpdfで補えば知りたいことはだいたい分かる。
岡田英弘/この厄介な国、中国/ワック/2001 (『妻も敵なり』(1997/クレスト社)を改訂したもの)
- 作者:岡田 英弘
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 単行本
いわゆる「中国人論」の本。中国・中国人の起源のようなものも書いてあるのでこれを参照した。
最近の言論界で中国に批判的な中国専門家の中で石平氏・福島香織氏・宮脇淳子氏は岡田氏の歴史観・中国人観はだいたい一緒だと思う(宮脇氏は岡田氏の弟子で妻)。
《佐竹靖彦/劉邦/中央公論新社/2005》《佐竹靖彦/項羽/中央公論新社/2010》
佐竹氏は中国の歴史家の論文をいくつも紹介して詳細な劉邦像・項羽像を描いている。
『史記』は前漢代に書かれているので、当然劉邦の都合の良いように捏造が加えられているのだが、ここらへんをふまえて書いてあるのでたいへんありがたい。
この時代の庶民の社会を描いている点や当時の人々と現代人に通じるものに触れている点など興味深い本である。
藤田勝久/項羽と劉邦の時代
佐竹氏の本と比べると、いたって普通の歴史書という感じ。
ざっと楚漢戦争を知りたい人はこれだけ読めば十分だろう。
その他
・ウェブサイトではwikipediaをよく参考したが、それ以外でも研究者が書いたpdfがアップされているのでいくつか引用した。本よりも詳しいことが知りたい時はこれらをダウンロードして見ればけっこう分かることが多い。
・宮脇淳子氏が解説しているYoutube動画チャンネルくららの「皇帝たちの中国」をいくつか引用した。