これから近世ヨーロッパシリーズを書く。「ヨーロッパ_近世」カテゴリーに保存する。
概要と期間
他の歴史区分と同様に、この「近世ヨーロッパ」も諸説ある。人によっては近世を近代の一部としている。このブログでは以下のように定義する。
始まりは15世紀。イタリア・ルネサンスから始まる。ここで重要なのは「ヨーロッパ人とキリスト教(またはローマ教会)との変容」。ヨーロッパ人はローマ教会によって精神世界をコントロールされていたのであるが、のちにプロテスタントと呼ばれる勢力がローマ教会のやり方に反発する。そして新しい教派を作った。
終わりは18世紀末。アメリカ独立戦争とフランス革命の直前まで。つまりこの2つの事件より近代だ。これより庶民が政治に強い影響力を及ぼすようになってくる。
ルネサンスを代表するのダンテの『神曲』は14世紀初頭に書かれていたので、「ルネサンスの始まりは14世紀から」と言ったほうが正確かもしれないが、政治史においてペスト大流行を中世末期とすることと、ルネサンスがイタリア北部で盛り上がり始めたのが15世紀からということを理由に15世紀を始めとする。
主なキーワード
- ルネサンス(古代復興、人文主義)
- 宗教改革(プロテスタントの誕生)、対抗宗教改革、宗教戦争
- 大航海時代(新航路、新大陸の発見)
- 王権神授説(主権の誕生)、絶対王政、啓蒙思想(啓蒙専制君主)
- 重商主義
- 科学
おすすめのwebサイト
「世界史の窓」というwebサイトは他国の歴史や歴史的用語をweb検索する時にいつもお世話になる。高校世界史のサポートを目的とするサイトだが、教科書だけでなく文献もちゃんと読んでいて、「昔は〇〇と教えられていたけど、現在は□□だ」というような変遷も書いている。
ルネサンスについては「ルネサンス」というページがある。これだけ知っていれば十分だと思うが、高校生にはもっと少なくてもいいのではないかと思ってしまう。重要なキーワードはリンクが貼ってあって更に詳しく知ることができる。もっと知りたい人向けに関連図書も紹介している。
「世界史用語リスト(章節別)」もおすすめのページ。