歴史の世界

進化:突然変異について

進化の重要なキーワードの一つ、突然変異についてまとめておこう。

突然変異の説明に必要な用語たち

「何となく分かりそうな用語」をもう少し詳しく理解するために整理しておく。

遺伝子

遺伝子

遺伝形質を規定する因子。本体はふつうDNA(デオキシリボ核酸)で、染色体上のある長さをもつ特定の区画をいう。

出典:遺伝子<デジタル大辞泉<小学館<コトバンク

  • 遺伝形質とは、「生物のもっている形や特徴のなかで遺伝するもの」*1。これに対して獲得形質はふつうは遺伝しない。これは「後天性遺伝形質ともいう。先天性遺伝形質に対する言葉。すなわち,生物が生れたのちに,外界の影響によって得た形質。たとえばナイフによる切り傷や学習による知識など。」*2 *3

  • 一部のウイルスではRNA(リボ核酸)がDNAの代わりをする。

DNA

DNA

地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。

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出典:デオキシリボ核酸wikipedia

  • 生体物質とは、「生物の体内に存在する化学物質の総称。」*4

染色体

染色体

元来は細胞核の中に含まれ,細胞分裂が始まると,塩基性色素によく染まるひも状の構造を指したが,その後の分子遺伝学的な知見に基づき,現在では,細胞内の遺伝情報を担うDNA(およびヒストンなどのタンパク質分子が結合した)の巨大な糸状分子を指す。

出典:染色体<百科事典マイペディア<株式会社日立ソリューションズ・クリエイト


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ヒト細胞の分裂期染色体(左)とその拡大図(右)。バーは1 μm。

出典:染色体<wikipedia*5

突然変異

突然変異(とつぜんへんい)とは、生物やウイルスがもつ遺伝物質の質的・量的変化。および、その変化によって生じる状態。

核・ミトコンドリア葉緑体において、DNA、あるいはRNA上の塩基配列に物理的変化が生じることを遺伝子突然変異という。染色体の数や構造に変化が生じることを染色体突然変異という。

細胞や個体のレベルでは、突然変異により表現型が変化する場合があるが、必ずしも常に表現型に変化が現れるわけではない。 また、多細胞生物の場合、突然変異は生殖細胞で発生しなければ、次世代には遺伝しない。

表現型に変異が生じた細胞または個体は突然変異体(ミュータント[1])と呼ばれ、変異を起こす物理的・化学的な要因は変異原(ミュータゲン[2])という。

個体レベルでは、発ガンや機能不全などの原因となる場合がある。しかし、集団レベルでみれば、突然変異によって新しい機能をもった個体が生み出されるので、進化の原動力ともいえる。

出典:突然変異<wikipedia

  • 遺伝物質とは遺伝子、DNA、RNA、染色体のこと。

  • 表現型とは、「ある生物のもつ遺伝子型が形質として表現されたものである。その生物の形態、構造、行動、生理的性質などを含む。」(表現型<wikipedia

突然変異は大きく分けて、遺伝子突然変異と染色体突然変異(染色体異常)の二つがある。

  • 遺伝子突然変異は、基本的にDNAの複製(細胞分裂する時にDNAも複製される過程)*6のミスにより起こるが、その他の原因として化学物質によるDNAの損傷および複製ミス・放射線照射によるDNAの損傷などがある*7

  • 染色体突然変異(染色体異常)は、《染色体の、欠失・逆位・転座・重複などによる構造の変化や、染色体数の増減などの変異。また、それが原因で起こるダウン症候群などの病気》*8

突然変異は、基本的にDNAの複製のミスで起こるので、自然環境の中では周囲の環境に関係なくランダムで起こる。

しかし、放射線照射により人為的に突然変異を起こすことができる。*9

突然変異の影響(有害か有益か)

突然変異のほとんどは、個体の生存にとって有害です。タンパク質はアミノ酸がならんで作られる分子ですが、突然変異によって遺伝暗号が変化すると、たいていは意味のない配列になってしまうので、どんなタンパク質も作られなくなってしまいます。また、不適切なタンパク質が作られることにもなります。そうすると、そのような変異を持った個体は、生存や繁殖に不利になります。[中略]

有害な突然変異は、そういう変異を持った個体の適応度が低くなるので、自然淘汰によって除かれてしまいます。いったん除かれても、変異はランダムに起こるので、また同じような変異が生じてくることがあります。

出典:長谷川眞理子/進化とはなんだろうか/岩波ジュニア新書/1999/p65


体細胞の突然変異は腫瘍の発症につながることがある。 詳細は「悪性腫瘍#がん発生の機序(メカニズム)」および「発癌性」を参照

生殖細胞が突然変異を起こし、それが無事に発生・成長すれば、その個体の全細胞のDNAが変異した状態となり、部位によっては親と異なる遺伝形質が発現する事がある。さらにそれが子に遺伝し、幾世代に渡って変異が累積していけば、ついには別の種へと変化する事になり、これが進化のプロセスの一つと考えられている。

細菌やウイルスは突然変異によりワクチンの型変化や治療薬への抵抗力を獲得する事があり、治療・予防を困難にしている。ただし細胞や個体が突然変異を起こしたとしても、細胞なら分裂能力、個体なら繁殖能力を持たない場合も多く、変異したものがその個体のみで終わってしまう場合も少なくない。また個体の場合は、繁殖能力を持っていたとしても、必ずしも変異したDNA部分が遺伝されるわけではないので、やはり変異が遺伝されるとは限らない。

出典:突然変異#影響<wikipedia



関連記事


進化:「種」「属」について/生物の分類について

前回の記事で種(しゅ)・属について少し書いたが、この記事では少し詳しく書く。

種(しゅ)・属(前回のおさらい)

前回の記事に書いたものを再び書く貼り付ける。

種(しゅ)

生物分類学上の基本単位。
共通する形態的特徴をもち、他の個体群との形態の不連続性、交配および生殖質の合体の不能などによって区別できる個体群。

出典:[種(しゅ)<デジタル大辞泉(小学館)<goo辞](https://dictionary.goo.ne.jp/jn/102993/meaning/m0u/)書(抜粋)

人間(ホモ・サピエンス)、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどがそれぞれ別々の「種」である。

人間とチンパンジーは一見しただけで違う動物だと分かる。これが「共通する形態的特徴をもち、他の個体群との形態の不連続性」による区別(分類)。

そして仮に人間とチンパンジーが交尾しても子供は産まれない。これが「交配および生殖質の合体の不能」による区別。

ほかにも分類の方法は数十もあるそうだが割愛。

「属」は「種」の一つ上の分類単位。「基本的な体の構造や性質がほとんど共通であり、些細な部分でのみ区別できる種のまとまりを真っ先に考える。これが属である。」(属<wikipedia

それ以上の分類の単位は「生物の分類<wikipedia」などを参照。

種の分類の仕方は数十もある。何故そんなにあるのかと言えば、それぞれの分け方に問題点があるからだ。

以下に代表的なものの中から2つだけ挙げておく(ほかの有力なものは種 (分類学)#種の定義<wikipedia参照)。

形態的種

上で書いたような人間とチンパンジーの区別はこの形態的種による分類である。つまり「生物の形態によって種を区別する」方法。

問題点としては、「形態的な差を種の同定の基準に用いることは分類が主観的になりすぎる問題がある」「生物個体のどのような特徴を判断の基準とするかがあいまいである。また性的二型のような多型を別種と誤解する可能性がある」。(種(分類学)#形態的種の概念<wikipedia

生物学的種

同地域に分布する生物集団が自然条件下で交配し、子孫を残すならば、それは同一の種とみなす。しかし、同地域に分布しても、遺伝子の交流がなされず、子孫を残さない(=生殖的隔離が完了している)ならば、異なる種とされる。たとえば、ヒョウとライオンを強制的に交雑することによってレオポンと呼ばれる雑種が生まれるが、レオポンはほとんど繁殖力を持たない。よって、ヒョウとライオンは同一の種ではない。ラバ(ロバとウマ)についても同様である。

それぞれの生物集団が異なる地域に属していたり、違う時代に属している場合、生殖的隔離の検証が出来ないため、その生物の形態の比較、集団レベルでの交配および受精の可能性の検証、雑種の妊性(稔性)の確認を通じて、同一の種であるかが検討される。

ただし雑種が全て生殖能力に劣るわけではない。特に、植物では従来の見解では異種であった個体群を交配させて園芸品種を作ることは頻繁に行われている。このようなときは、この定義を厳密に当てはめた場合種ではなく亜種として分類しなおすことになる。野生下での交配可能性のみを問題にする立場からしても、イヌ属やカモ属、キジ属などの場合は亜種として扱うことになる。

生物学的種を普遍的なものとして扱いたい場合に最も根本的な問題となるのは交配せず無性生殖のみを行う生物である。この定義を適用すれば全ての個体の系統が異なる種に分類されることになり、現実的ではない。はるか昔に絶滅した種を扱う古生物学にも適用できない。また実際的な問題として、無数の生物の組み合わせ全てで実際に交配が行われるかどうかを確認するのは不可能である。

さらに輪状種の存在は生物学的種に困難をもたらす。輪状種とは近接して生息する個体群AとB、BとCが交配可能であるが、離れて生息する個体群AとCの間に生殖的隔離が存在する亜種の混合個体群のことである。この場合AとCは生物学的に別種であるが、AとB、BとCは定義上、同種である。全ての種は時間的には連続した存在だが、輪状種はそれを空間的に見ていると言うことができる。

出典:種(分類学)#生物学的種の概念<wikipedia

この分類方法の問題点を整理すると、

  1. それぞれの生物集団が異なる地域に属していたり、違う時代に属している場合、生殖的隔離の検証が出来ない
  2. 生殖能力のある雑種について説明できない。
  3. はるか昔に絶滅した種を扱う古生物学にも適用できない。つまり化石には適用できない。
  4. 無性生殖生物、自家受粉をする植物、兄弟姉妹どうしで交配する動物(ダニなど)には適用できない。
  5. 輪状種の問題。

このように多くの問題が挙げられる。

ただし、「自然界では、異なる種間での交雑が普通はうまく回避されている」から、上の4番目の問題を除けば、生物学的種の概念の核心である生殖的隔離は保たれる。

生物を分類する時のカテゴリ(ディレクトリ?)の一つ。

生物はそれぞれに一定の特徴を持ち、それ以外のものとはある程度以上明確に区別できる種という単位からなっている(というのが一応の一般的判断である。異論はあるが)。それらを比較し、体系的にまとめようとするのが分類学であるが、このとき、基本的な体の構造や性質がほとんど共通であり、些細な部分でのみ区別できる種のまとまりを真っ先に考える。これが属である。

この場合、どのような形質が基本的であり、どのような形質が些細であるかはその分類群により異なっており、より自然分類に近づくようにそれらを選ぶのが分類学者の判断である。たとえば種子植物であれば、一般的には花の構造や雌しべの内部の構造、維管束の配置などはより基本的なものであり、花の色、葉の形などはより些末な形質であると見なされている。つまり植物全体の姿や花の構造がほぼ同じで、花の大きさや色と葉の形が違っていて、それらに中間型がなければそれらを同属の別種と考える。

もっとも、この部分に恣意性が入るのを問題視し、できるだけ多くの形質を抽出し機械的な操作に任せる分岐分類学や、外部形態よりもより直截な系統関係が明らかになると考えられる分子遺伝学的方法も取り入れられつつある。しかしいずれにせよ形態的特徴は重要なものと見なされる場合が多く、新たな方法でそれまでの判断とは異なった結果が出た場合には、それらの種の形態について洗い直されるのが普通である。

出典:属 (分類学)<wikipedia(文字修飾は引用者)

生物の分類

属の上にも「科」というカテゴリーがあり、その上にも複数のカテゴリーがある。このように生物を体系的に分類する学問を分類学または生物分類学(taxonomy)という。

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出典:生物の分類<wikipedia

門・綱・目・科・属・種などのような階層を分類学では階級または分類階級という。

階級と似た言葉でタクソン(分類群)という用語がある。《たとえば「棘皮動物門」「哺乳綱」「甲虫目」「キュウリ属」「ミヤコヒキガエル亜種」などがタクソンの例》だが、《タクソンが認められたとして、それをどの階級に位置づけるかは本質的には任意である。生物の階級には門・綱・目・科・属などがあるが、あるタクソンをどこに置くかに明確な基準はなく、ほとんどの場合に経験的・伝統的に決められる。》(タクソン<wikipedia

学名/

学名(がくめい、ラテン語: binomen)は生物学(かつては博物学)的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称。英語では二名法による名称という意味で binomial name、あるいは科学的な名称という意味で scientific name という。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される。この規則は、それぞれの生物分野の命名規約により取り決められている。動物には「国際動物命名規約」があり、藻類・菌類と植物には「国際藻類・菌類・植物命名規約」が、細菌には「国際細菌命名規約」がある。日本語独自の和名(標準和名)などと異なり、全世界で通用し、属以下の名を重複使用しない規約により、一つの種に対し有効な学名は一つだけである。ただし、過去に誤って複数回記載されていたり、記載後の分類の変更などによって、複数の学名が存在する場合、どの学名を有効とみなすかは研究者によって見解が異なる場合も多い。

種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linné, ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された。

属名と種小名

種名の初めの部分である属名とは、分類上の位置が近い種をまとめて取り扱う分類単位である属の名称で、同じ属に分類されている全ての種で共通の名前である。

第2の部分である種小名は、属名と結合させる事によりその種に固有のものとなる。例えば、タイリクオオカミ、コヨーテは同じイヌ属 Canis に分類されている別種なので、学名はそれぞれ Canis lupus、Canis latrans となる。なお、これ(たとえば lupus)を「種小名 specific name」というのは、属名と種小名を合わせた「種名 species name, name of a species」(たとえば Canis lupus)と区別するためである。[中略]

下位分類

生物分類の基本単位は「種」だが、さらに亜種・変種・品種と、細目に分類することがある。

亜種名等は、種小名と同様の形式(一般にイタリック体ですべて小文字)で表記し、属名+種小名の後に続けて書く。

  • 属名+種小名+「ssp.」または「subsp.」+亜種名(ssp, subsp: subspecies の略)
  • 属名+種小名+「var.」+変種名(var: variant の略)
  • 属名+種小名+「f.」+品種名(f: forma の略)

この表記を「3名法」とよぶ。ssp. 等の符号は属名や種小名の字体(一般にイタリック体)にしない。なお、亜種や変種の無かった種に新たにそれらが作られた場合、元になった種には、種小名の後ろに基本亜種(変種)を示す亜種名(変種名)としてもとの種小名が繰り返される。これは新亜種(変種)の記載によって自動的に生じるものである。

なお、動物の場合、上に示した ハイイロオオカミ Canis lupus lupus のように、subsp. 等の符号抜きで亜種小名を記すのが通例である。

出典:学名<wikipedia

ハイイロオオカミタイリクオオカミ)は通常Canis lupus と二名法で表記されるが、他の亜種と区別する必要がある場合は、上記の法則に従って、Canis lupus lupus と表記される。

同様に、ホモ・サピエンスホモ・サピエンス・イダルトゥと区別する必要がある場合、ホモ・サピエンス・サピエンスと書く。

おまけ:イヌとネコについて

イヌ

イヌはオオカミが家畜化された動物だとはよく知られている。

少し詳しく書くと一般的なオオカミであるタイリクオオカミハイイロオオカミ、Canis lupus)が「種」であり、これが家畜化されたのがイヌ(イエイヌ、Canis lupus familiaris)という「亜種」である。

亜種名 familiaris はやはりラテン語で、「家庭に属する」といった意味。(オオカミ<wikipedia、イヌ<wikipedia

ネコ

「ネコ(猫)は、狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるヨーロッパヤマネコが家畜化されたイエネコ(家猫、Felis silvestris catus)に対する通称である。」(ネコ<wikipedia

ヨーロッパヤマネコ(Felis silvestris)が「種」でイエネコ(Felis silvestris catus)が「亜種」。(ヨーロッパヤマネコ<wikipedia

「catus」は「cat」つまりネコの意味。「Felis」もネコの意味で、「silvestris」は「野生の」を表す。(ネコ<wikipedia



種・属と人類との関係は また別の機会に。

進化:【用語の変更のニュース】「優性遺伝→顕性遺伝、劣性遺伝→潜性遺伝」はいいが、「突然変異→変異」は混乱を招くのではないか

生物学の用語の変更の動きのニュースがあった。

遺伝の「優性」「劣性」表現を変更へ 教科書の変更も

遺伝の研究者などで作る日本遺伝学会は、遺伝子の特徴を示す「優性」や「劣性」という用語について、一方が劣っているかのような誤解や偏見につながりかねないとして使用しない方針を決め、今後、教科書の変更を国に求めることになりました。

遺伝学には、ある遺伝子が関係している特性について、実際の現れやすさを示す用語として「優性」と「劣性」という表現が使われています。

日本遺伝学会はこの用語について、一方が劣っているかのような誤解や偏見につながりかねないとして、今後は使用しない方針を決めました。今後は「優性」は「顕性」に、「劣性」は「潜性」という用語を使うということです。

このほか、遺伝子に何らかの変化が起きる「突然変異」という用語は「突然」を除いて「変異」とするなど、100ほどの用語について表現の変更を提案しています。[以下略]

出典:NHK NEWS WEB (2017年9月15日 5時25分)

まず、「表現を変更へ」と書いているが、現段階では提案しているだけだ。「へ」で止まる見出しの記事のイベントは結果的にそうならないことがよくある。自戒もこめて要注意。

さて本題。

優性・劣性は長く言われていたことで問題ないと思うが、《「突然変異」という用語は「突然」を除いて「変異」とする》のはいかがなものか。

長く「突然変異」が使われてきた一方で「変異」は「多様性」という意味で使われてきた。 朝日新聞の記事*1によれば 《「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に》するように提案されている。

誤解を招かないように適切な表現を提案することについては「何故もっと早くにやらなかったのか」とすら思うが、「変異」という一つの言葉が現在・過去と未来で変わってしまったら混乱を招くだろう。

日本遺伝学会がそこまで頭が回らないほどの集団だとは思わないので、混乱を招く可能性についてどのように考えているのか、を知りたいのだが、日本遺伝学会のウェブサイトにはこのニュースが載っていない。

学会の見解を自サイトで発表して欲しい。



「変異」はvariationの訳語で「突然変異」はmutation。だから「変異」が「多様性」に変わっても「突然変異」が「突然多様性」に変わることはない。

進化:「進化」について説明してみる

「進化」という意味あるいは定義をネットで調べてみたが、納得がいく「簡潔明快な説明」というものがなかった。

そこで素人の私が説明に挑戦することにした。

簡潔に書こうと思ったが、2000字を越えてしまった。

「進化」を知る前に知っておくべき用語

「進化」を知るためには生物学の幾つかの用語を知っておかなければならない。

説明する側からすれば、「進化」を説明する前に幾つかの生物学の用語を説明しなければならない。

この記事とは別に、以下の用語について書く。

種(しゅ)・属

種(しゅ)

生物分類学上の基本単位。
共通する形態的特徴をもち、他の個体群との形態の不連続性、交配および生殖質の合体の不能などによって区別できる個体群。

出典:[種(しゅ)<デジタル大辞泉(小学館)<goo辞](https://dictionary.goo.ne.jp/jn/102993/meaning/m0u/)書(抜粋)

人間(ホモ・サピエンス)、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどがそれぞれ別々の「種」である。

人間とチンパンジーは一見しただけで違う動物だと分かる。これが「共通する形態的特徴をもち、他の個体群との形態の不連続性」による区別(分類)。

そして仮に人間とチンパンジーが交尾しても子供は産まれない。これが「交配および生殖質の合体の不能」による区別。

ほかにも分類の方法は数十もあるそうだが割愛。

「属」は「種」の一つ上の分類単位。「基本的な体の構造や性質がほとんど共通であり、些細な部分でのみ区別できる種のまとまりを真っ先に考える。これが属である。」(属<wikipedia

それ以上の分類の単位は「生物の分類<wikipedia」などを参照。

突然変異

突然変異(とつぜんへんい)とは、生物やウイルスがもつ遺伝物質の質的・量的変化。および、その変化によって生じる状態。

出典:突然変異<wikipedia

生物が子孫を残す時に遺伝情報を複製するのだが、その時に「ミスコピー」してしまう場合がある。このミスコピーが突然変異の原因となる。

自然淘汰(=自然選択)

生物がもつ性質が次の3つの条件を満たすとき、生物集団の伝達的性質が累積的に変化する。

  1. 生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)
  2. そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)
  3. 変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択)

上記のメカニズムのうち、3番目に関わるのが自然選択である。一般に生物の繁殖力が環境収容力(生存可能数の上限)を超えるため、同じ生物種内で生存競争が起き、生存と繁殖に有利な個体はその性質を多くの子孫に伝え、不利な性質を持った個体の子供は少なくなる。このように適応力に応じて「自然環境が篩い分けの役割を果たすこと」を自然選択という。

出典:自然選択説wikipedia

引用の冒頭が「進化」を意味する。

選択圧

自然選択(自然淘汰)を考える上で重要な用語を貼り付ける。

選択圧

自然環境は急激に変化することはまれであるため、特定の方向に選択を偏らせることがある。例えば砂漠では砂色の体が保護色となる、発汗が抑えられわずかな水分を有効利用する、あるいは夜行性となるなどが生存に有利に働く。このように実際に生存率に差をもたらす自然環境の力を選択圧と言う。生息する環境が異なれば、生物は異なる選択圧を受ける。生物は常に様々な選択圧に晒されており、また一つの性質に対して複数の選択圧が働くのが普通である。

出典:自然選択説wikipedia

このよう環境が変化して生物が変化を求められ、ある「種」の個体群が変化する現象を自然淘汰という。

進化

進化については上で一度触れたが、もう一つ引用しよう。

進化

生物が、周囲の条件やそれ自身の内部の発達によって、長い間にしだいに変化し、種や属の段階を超えて新しい生物を生じるなどすること。一般に体制は複雑化し機能は分化していく。

出典:進化<デジタル大辞泉(小学館)<goo辞書

つまり選択圧の中である個体(または個体群の一部)が「自身の内部の発達」(突然変異)をすることによって適応し、種あるいは属を越えて別の種を作り出す現象を進化という。

進化と自然淘汰の関係

選択圧の中で、「種」の個体群が全体的に変化する現象*1自然淘汰と言い、変化に適応して種を作り出す現象を進化と言う。

注意しなければならないこと:進化は進歩ではない

(突然)変異は無目的に発生するものだ(突然変異は癌の発生に関わるなどマイナス面のほうが多いらしい)。生物の努力によって獲得されるものではない(獲得形質の遺伝は否定されている)*2

無目的に起こった様々な変異の中で偶然に環境の変化に適応した生物が自然淘汰の結果 生き残り、進化する。

ただし、「イチローは進化した」のような「進化」は生物学における進化とは違い、進歩の類語となる。



*1:つまり選択圧がある「種」の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与える現象

*2:これに関連するエピジェネティックスという理論があるがここでは無視する

人類の進化シリーズを書く

これから人類の進化シリーズを書く。「人類の進化」カテゴリーに保存する。

人類の進化とこのブログの人類の進化カテゴリーについて

人類の進化(じんるいのしんか、英語:human evolution)、あるいは人類の起源とは他の生物種と異なる独立種としてのホモ・サピエンスが誕生するまでの生物学的進化の過程である。この記事では、霊長類(サル目)の出現から、ホモ・サピエンスまでの進化系統について扱う。

出典:人類の進化<wikipedia

上のwikipediaの記事に倣って霊長類(サル目)から始めてホモ・サピエンスの誕生までを書いていく。

ただし、難しい部分は省いて基本的なところと興味深いところに絞って書いていく。

人類の進化シリーズで書くこと

  • 進化について

  • 人類の進化の流れ

  • それぞれの種(しゅ)の特徴・生態

など。

進化の基本的知識をここで押さえておきたい。これも基本的なことに絞って書く。

その他

とりあえず参考図書を2つだけ挙げておこう。

進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323))

進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323))

【カスタマイズ備忘録】「次の記事へ」「前の記事へ」をカスタマイズ

記事の末尾部分に「次の記事へ」「前の記事へ」などというボタンがある。前後の記事へ移動するリンクのボタンだ。これをページャーというらしい。

当ブログのブログテーマは「Innocent」で、デフォルトのページャーは「NEXT」「PREV」だった。これだとどちらが新しいページか古いページか分からないのでカスタマイズすることにした。

やり方

.pager .pager-next:before {
content: "過去の記事";
}
.pager .pager-prev:before {
content: "未来の記事";
}

これで「過去(古い)の記事」と「未来(新しい)の記事」が明確になった。(Innocent以外のブログテーマによっては思うとおりにならないかもしれない。)

参考にしたのは以下のブログ記事。

rrt.hateblo.jp

記事の最後の方で以下のように書いている。

「次」「前」問題はいい加減どうにかしてほしい[見出し]

「次」は未来。
「前」は過去で統一してほしいですねー。

同感。

【カスタマイズ備忘録】飾り気のない「記事一覧」の作り方

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このブログの記事一覧のスナップショット

ブログのカスタマイズは、基本的には、来訪者の興味を惹くようにデザインするものだとは思う。私もこのブログを始める前に1ヶ月もいろいろいじってみたが私自身センスが無いみたいなので止めた。そして「興味を惹く」に逆らうような素っ気ないデザイン(?)にした。

もっとも、このデザイン(?)にはメリットがないわけではない。自分の読みたい記事がすぐに探せる、というメリットがある。記事一覧の説明文(description)やサムネイル(thumbnail)などを非表示にすることによって、記事タイトルをより多く表示できるようになる。説明文やサムネイルがあったほうが探しやすい場合もあるかもしれないが、当ブログにはそれは当てはまらない。

やり方

cssに張リつけるのは以下のとおり。

.archive-entry .entry-description, .archive-entry .entry-thumb, .archive-entry .social-buttons, .archive-entry .categories{
display: none;
margin: 0px;
padding:0px;
}

(これを教えてくれたブログを探したが、記録しておくのを忘れてしまい、探したが見つからなかった。)

これで、説明文、サムネイル、ソーシャルボタン、カテゴリーが非表示になり、空白を除去できた。

いちおう備忘のために成形・装飾のコードを貼りつけておこう。

.page-archive .archive-entries section {
margin: 0px;
padding:0px;
}
.page-archive .archive-entries .entry-title {
font-size: 100%;
padding:0px;
margin: 0px;
border-bottom: 1px solid #1056a2;
}

(上もとある親切なブロガーさんのコピペ。もしかしたら無駄なものがあるかもしれないが、素人なので分からない。)

この表示方法で恩恵をうけるのは来訪者というよりはブログ作成者の自分だ。当面はこれでいく。はてブがたくさん付くようになったらまた別のカスタマイズを検討しよう。